群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリ中心のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。
「猫背」
背中が丸まっている方はとても多いですね。
痛みがある方もない方もいらっしゃいます。
よく、親も猫背だったから遺伝なのよ!
と言われますが、すべてが遺伝というわけではありません。
最近の研究結果によると、「骨の強さ・弱さ」には遺伝的な要因があるようですが、猫背の多くは、「日々の姿勢や動き方」など、「生活習慣」によるところが大きいように感じます。
人はみな、「楽(らく)=自分に都合の良い」姿勢や動き方をするものです。
痛みがある場合は、特にそうでしょう。
わざわざ、痛い姿勢や動き方をすることなく、「痛くない姿勢や動き方」を無意識にしてしまうものです。
そのまま運動しても、どこかをかばったような運動にしかならず、あまり効果はないと言えるでしょう!
かといって、寝ていれば良いというわけではなく、正しい運動を行えるようになるための準備が必要になります。
それは、
「硬いところを柔らかく」
「弱い所を柔軟に強く」
硬い所を鍛えるというのは、現実的には難しいことですので、ある程度運動ができる状態まで、柔らかくしておくことが重要でしょう。
本日は、猫背についてですが、
この絵は、骨盤が後ろに傾いている状態で、どこの筋肉が硬くなったり弱くなったりしているのかということを示しているのですが、
高齢者に多い、猫背で骨盤が後ろに傾いているような方は、
・お尻の筋肉が硬くなる(臀筋群、深部の外旋筋群)
・太ももの裏側の筋肉が硬くなる(ハムストリングス)
・太ももの外側の筋肉が硬くなる(大腿筋膜張筋、外転筋群前部繊維)
などが認められることが多いです。
その他、
・下っ腹の筋肉が弱くなったり
・太ももの筋肉が弱くなったり
・・・、様々な影響が見られます。
骨盤が後ろに傾いた状態は、機能的には低い肢位となり、よい姿勢を取ったり、正しく動くのには、非常に不利な状態となります。
また、骨盤が後ろに傾き、猫背になっているような状態は、身体に様々な不調をきたします。
・腰痛
・肩こり
・ソケイ部の痛み
・膝の痛み
・外反母趾
・頭痛
・内臓の不調
・・・、きりがありません。
そこで、
まずは、骨盤を後ろに傾けてしまうような原因を取り除く運動習慣を見に付けていただくことをおすすめ致します!
なかなか運動ができないという方は骨盤を前後左右に動かしたり、回したりするだけでもいいと思います。
身体の中心から痛みのない安定した歩行を手に入れましょう!