群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリを中心としたデイサービス「グッドデイズ太田」の指出雄三です。
11/27、前職場の後輩とともに「菅谷啓之先生」率いる肩関節集団、菅谷系講習会に参加させていただきました。
前回と同じく、群馬大学(整形外科)の山本敦史先生にお誘いいただきました。いつも貴重な場にお誘いいただき、とても感謝しております!
今回も、全国から、肩関節に関わる医師、理学療法士、作業療法士、アスレティックトレーナーが集まりました。
やはり、治療、リハビリ、トレーニングに関わるスタッフは、お互いの仕事を理解し、チームで関わるべきだと改めて強く思いました。
スポーツでも、病院でも、デイッサービスでも、「人を診る」のは同じで、どんな疾患や障害を抱えた方でも、予防であっても、局所ではなく、「全身」を診ないとですね!もちろん、状態によっては、局所をしっかりと診ないといけない場合もありますが。
今回は、
1.呼吸の本質
講師:大貫崇 先生(BP&CO代表 MS、ATC、CSCS、PES、PRT、CFSC)
2.Functional Training理論2.1
講師:鈴木岳 先生(株式会社R-body project代表 PhD、ATC、FAFS、FMS/SFMA、PES)
の2本立てでした。
お二人とも、メジャーリーグやオリンピックなどの現場でご活躍させている(されていた)トレーナーさんです。
個人的な見解ではありますが、プロのアスリートほど、自分の身体をしっかりと理解し、基礎を大切にし、地味で基本的な運動を継続しているなぁと感じます。身体が資本ですから、当たり前といえば当たり前ですが。
今回も、肩関節だけでなく、全身に関係することでしたが、
理学療法士といいますか、私も、局所の機能に執着してしまったり、機能や動作を診ないで生活にマッチさせようとしまったりという間違いを犯してしまうことがありますので反省しながら勉強させていただきました。
1日に2〜3万回行っている呼吸がうまくできていないということは、1日に2〜3万回身体に負担(呼吸補助筋)をかけているのと同じこと→腰痛や肩こり、その他関節に不調を来す原因に!
間違った運動は、各関節や筋に負担をかけ、肩こりや腰痛、その他の関節に不調を来す原因に!
運動は正しく行わないと効果を出せないだけでなく、逆に状態を悪化させてしまう!
まさにその通り、納得ですね。
ご高齢の方は、とくに、「加齢変化=老化」を踏まえると、普通に身体のバランスは崩れている状態の方が多いと思いますので、単純な運動(1面:曲げる、伸ばす、開くなど)やただ運動量を増やすだけでは難しいですね。
やはり運動は「量」より「質」と言えます。
機能的な運動(Functional Training)とは、
1.Use of Gravity(重力の利用)
2.Integrate&Dissociate(共同と分離)
3.Kinetic Chain(キネティックチェーン)
4.3Dimension Movement Pattern(3面運動:曲げ伸ばし+開く閉じる+捻る)
5.Loading&Unloading(力の吸収と力の発揮)
「テクニックではなく、原理原則」とのことです。
この条件を満たすとなると、「マシン」ではなく、パーソナルな対応しかありませんが。
*体力を維持・向上させるためには「量」も必要だとは思いますが、必然的に、各局所には負担がかかってしまう場合が多いと思うので、負担のかかった部位への「日常的なケア」は必須となるでしょう。「量」を増やすという意味合いでは、単純なマシントレーニングも有効かとは思います。
教えていただいたことを肝に命じながら、当施設をご利用されている方々でも行えるような「理想的な運動」を考え、提供させていただければと思っております!
目的が明確!
単純ではなく簡単!
効果的!
あとは、飽きないような工夫ですね!
介護業界でもファンクショナルなトレーニングを!