転ばないように気をつけるだけでいいのか?[太田市 リハビリ デイサービス 転倒予防]

群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリ中心のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。

 

当施設では、足の骨折後の方、麻痺がある方、難病で徐々に筋力が弱くなってきてしまっている方、特別な病気はないが徐々に動けなくなってきてしまっている方など、様々な方がいらっしゃいます。

 

よく、

 

「転ばないように気をつけてね〜」

 

と言われますが、

 

実際はなかなか難しいものです。

 

 

フラ〜っとしてからでは、なかなか踏ん張ることができません。

 

では、どうすればいいのか?

 

簡単に言えば、

 

フラ〜っとした時に「踏ん張れるような身体を作ればいい」のです。

 

これも、言うのは簡単ですが、そう簡単にできることではありません。

 

フラ〜っとした時に掴まれるように「手すり」をつけたり、フラ〜っとしないように杖などの歩行補助具を使うということも必要ですが、

 

身体だけで考えた場合は、「踏ん張れればOK」です。

 

フラ〜だけでなく、

 

痛みによってガクっと膝が崩れて転倒する場合や、

 

何かにつまずいたり、人やモノにぶつかって交通事故のように転倒する場合もあるでしょう。

 

痛みによって転倒が起きてしまう場合は、「痛み」の原因を改善する。

 

つまずく場合は、生活環境を改善する。足が上がっていないせいでつまずくのであれば「足が上がらない」原因を改善する。モノの配置を考える。人とぶつかるような場所を避ける・機会を減らす。

 

「転倒予防」には、原因によって、様々な転倒の予防策があるとは思います。

 

気をつけることは大切ですが、気をつけるだけでは転倒を予防することはできません。

 

何のリハビリにも共通して言えることではありますが、

 

「問題となる点」をしっかりと捉え、対策を講じないと、

 

「予防」はうまく行えません!

 

 

話を、「踏ん張れればOK!」というところに戻しますが、

 

基本的な考え方として、歩く時の踏ん張りなので、

 

「立っている状態」で様々な「踏ん張る筋肉が働くように」リハビリをしなくてはいけません。

*あまりに弱くなってしまっていたり、立った状態では上手くリハビリができない場合は、座っている状態、寝ている状態からのリハビリとなります。

 

「踏ん張る筋肉が働く状態を作る」 = 「筋肉を鍛える」ということではありません。

 

「踏ん張る筋肉が働く状態を作る」

 

ということは、

 

「安定性」を高めるということであり、

 

「安定性」とは、「強さ」ではなく「タイミング」だと言われています。

 

ここでいう「タイミング」とは、

 

「必要な筋肉を必要な時に動かせるタイミング」です。

 

 

「安定性とは、微調整された制御であり、単なる力ではありません!」

 

すなわち、

 

転倒予防のために、

 

「踏ん張れる身体を作る」ということは、

 

ただの「筋トレ」ではなく、「必要な場面で、必要な筋肉をタイミングよく働かせる練習が必要になります!」

 

身体の状態は人それぞれ違いますが、身体の状態をしっかりと評価してもらい、適切な運動のアドバイスが受けられるといいですね!

 

「理想」と「現実」は違いますが、

 

 

気をつけるだけでなく、「身体の面」も考え、継続できる範囲で、「正しく」「必要な」運動を行い、転倒を予防してください!

 

もちろん、身体を柔らかくしておいたほうが、筋肉は働きやすくなります!

 

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