片麻痺(脳卒中後)のリハビリ[太田市 リハビリ デイサービス]

群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリ中心のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。

 

今回は、脳卒中後のリハビリについてです。

 

当施設には、リハビリ病院(回復期病院)を退院された方が、継続的に専門的なリハビリを行うために通われております。

 

私が理学療法士になった15年程前から、脳卒中後のリハビリ(神経筋促通法)は様々な治療法が存在しています。

 

急性期の総合病院に14年間、整形外科クリニックに兼務で8年間、延べ10万人以上の方のリハビリに関わらせて頂きました。

 

現在も、デイサービス以外に、整形外科クリニック、内科クリニック、自由診療でのリハビリテーション及びコンディショニング業務に関わらせて頂いております。

 

今まで理学療法士として、ガンガン歩く練習をしたり、あれこれと手を出しながら格好にこだわりながら歩く練習をしたり、麻痺しているところをバシバシと叩いたり、捻りながら手足を曲げ伸ばししたり・・・、色々とやってきました。

 

脳卒中後のリハビリの中でも、麻痺自体を改善される神経筋促通法というものに限って言っても

・Bobath(ボバース)法

・Brunnstrom(ブルンストローム)法

・Proprioceptive Neuromuscul Facilitation(PNF:ピーエヌエフ)

という手技が古くから存在し、リハビリの現場で行われています。

 

近年、様々な手技の効果を検証するような研究が進み、どうやら、「反復した運動」や「電気刺激」などがいいのではないか、という話が多いです。

 

現在、有効性が高いと言われている治療法は、

 

・促通反復療法(そくつうはんぷくりょうほう):川平法

・機能的電気刺激法(きのうてきでんきしげきほう)

・経頭蓋磁気刺激法(けいとうがいじきしげきほう)

・機能的振動刺激法(きのうてきしんどうしげきほう)

・拘束運動療法(こうそくうんどうりょうほう)

・振動刺激痙縮抑制法(しんどうしげきけいしゅくよくせいほう)

*麻痺による硬さ(痙縮)を緩和させる手技

 

すべてがデイサービスで行えるわけではありませんが、特別な機器がなくても行えるものもありますし、発症後1年を経過した方でも「改善」したというデータも出ていますので、ぜひ、かかっている理学療法士や作業療法士に聞いてみてはいかがでしょうか?

 

上記の

・「促通反復療法」+「振動刺激痙縮抑制法」

・「機能的振動刺激法」+「徒手的歩行促通法」

 

の組み合わせで「麻痺の改善」に効果がありましたよ!という文献の内容について簡単に説明をさせていただきますと、

 

1.促通反復療法 + 振動刺激痙縮抑制法

「手のひら」または「固まっている筋(痙縮筋)」にバイブレーターで5分程刺激を入れると、硬さが和らぐ。柔らかくした後に、改善させたい動きを、伸張反射という反射を利用して、100回ずつ繰り返していきます(50回でも効果があるとの報告もあります)。運動は正しく繰り返す必要があります。

*「刺激を入れる部位」や「必要な運動の種類」は人によって異なります。

 

2.機能的振動刺激法 + 徒手的歩行促通法

すごく簡単に説明しますと、麻痺した足を上げ始める時に麻痺した足のソケイ部と麻痺していない足のお尻に刺激。麻痺した足の体重が乗った時は麻痺した足のお尻に刺激。を入れながら歩く練習をすると、効率のよい歩き方ができるようになるというもの。

 

実際の治療では、

(1)従来の他動運動を、促通法を加えた自他動運動に替えること

(2)日常生活で用いる上肢の運動パターンや歩行に必要な下肢の運動パターンを優先的に訓練すること

で、麻痺の回復と実用的な運動能力の回復促進を図っていきます!

*他動運動:人が動かす運動

*自動運動:自分で動かす運動

 

また、セラピストだけでなく、

「麻痺の改善」には患者さん自身に麻痺した手足を意図通りに動かす努力を求めることが必須となります。

 

発症してから1年以上経過した後でも「麻痺が改善した」との報告もありますが、やはり、発症した直後から「適切なリハビリ」を受け続けることが大切だと思います!

 

皆様が、信頼できるセラピストに出会え、最適なリハビリテーションを受けられることを願っています!

 

私も関わる方から信頼していただけるようなセラピストになれるように、日々勉強し経験を積み重ねております!

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