群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリ中心のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。
ご高齢の方は、様々なご病気をお持ちの方が多いと思います。
また、ご病気がなくても、年齢的に、日々の体調が変化しやすいのも特徴だと思います。
そこで、体調がすぐれない時は、デイサービス(リハビリ)を休むべきか?
それとも、頑張って行った方がよいのか?
ということですが、
答えは、体調不良にも様々な種類があり一概には言えないとなってしまうのですが、
私どもの判断基準では、
・理学療法士による個別リハビリを行える状態かどうか?
*個別リハの効果が出せる状態かどうか。
*状態によっては、「安静」が必要な場合があり、状態によっては、個別リハを行うことで改善する場合もあります。
・他の利用者に悪い影響があるかどうか?
ということを前提として、
ご本人が、「行こう!」「頑張ろう!」と思えているかどうか?
ということになります。
状態によっては、「リハビリ」が必要な不調であったり、「安静」が必要な不調であったり、「医師の治療」が必要な不調であったりします。
リハビリを行えるかどうかは、様々な基準が出されておりますが、
代表的なものとして、
土肥・アンダーソンの基準
Ⅰ.運動を行わないほうがよい場合
1)安静時脈拍数120/分以上
2)拡張期血圧(下)120以上
3)収縮期血圧(上)200以上
4)労作性狭心症を現在有するもの
5)新鮮心筋梗塞1ヶ月以内のもの
6)うっ血性心不全の所見の明らかなもの
7)心房細動以外の著しい不整脈
8)運動前すでに動悸、息切れのあるもの
Ⅱ.途中で運動を中止する場合
1)運動中、中等度の呼吸困難、めまい、嘔気、狭心痛などが出現した場合
2)運動中、脈拍が140/分を越えた場合
3)運動中、1分間10個以上の期外収縮が出現するか、または頻脈性不整脈(心房細動、上室性または心室性頻脈など)あるいは徐脈が出現した場合
4)運動中、収縮期血圧40mmHg以上または拡張期血圧20mmHg以上上昇した場合
Ⅲ.次の場合は運動を一時中止し、回復を待って再開する
1)脈拍数が運動時の30%を超えた場合、ただし、2分間の安静で10%以下にもどらぬ場合は、以後の運動は中止するかまたは極めて軽労作のものにきりかえる
2)脈拍数が120/分を越えた場合
3)1分間に10回以下の期外収縮が出現した場合
4)軽い動悸、息切れを訴えた場合
*この基準を理解するのには、ある程度の医学知識と経験が必要となります。
介護保険下でのサービスを利用されている方は、救急病院(急性期)などの患者さんと比べると、一見、落ち着いているように見えますが、様々なご病気をお持ちの方が多く、常に体調の変化を気にしていく必要があります。
急な「体調不良」や「病気の発症」を未然に防いだり、対応したりするためには、
常に状態の変化を意識し、前兆を見逃さないことが大切です。
内科的な不調には、「安静」や「医師による治療」が必要な場合が多いと思いますが、「慢性的な痛み」には、リハビリが必要ですので、可能であれば、理学療法士や作業療法士に状態を確認してもらうとよいでしょう!
当施設では、「医療現場での経験が豊富なスタッフ」が中心となって、「病気の理解」から「急変時の対応」まで、いざという時にしっかりと対応できるように勉強会も行っております!