理学療法士による個別リハビリ専門のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。
徐々に、ご利用される方も増え、みなさん元気にリハビリを行っております。
だいぶ寒い日が増え、感染症が流行りだす季節となってきました。
インフルエンザの予防接種をした方も多いのではないでしょうか?
本日は、ご家庭でも簡単にできる感染対策についてお伝えしていきたいと思います。
ご高齢の方だけでなく、小さなお子さんと一緒に生活されている方も参考にしていただければと思います。
やはり、何を言っても「手洗い」と「うがい」、「マスク」が基本にはなります。
しかし、医療や介護の現場ですと、「標準予防策」・「感染経路別予防策」と言われているものがあります。
簡単に説明させていただきますと、
標準予防策とは、
誰がどんな菌やウイルスなどの病原体を持っているかわからないので、すべての人の「血液」、「汗以外の湿性物質(主には、唾液、鼻汁、喀痰、尿、便、涙、など)」、「粘膜」、「損傷のある皮膚」は、何らかの病原体を持っている可能性があるものとして扱いましょう。というものです。
そして、
感染経路別予防策とは、
どうやって感染するかは、病原体によって異なるので、その病原体に応じた対応、身体に入る際の「経路」を断ちましょう。というものです。
時期的に多い「インフルエンザ」と「ノロ」について少し具体的に説明しますと、
インフルエンザ:
飛沫感染予防策が必要。咳やくしゃみとともに排泄される飛沫によって感染がおき、約1~2m内で感染が成立しますので、マスクの着用が必要となります。飛び散った病原体は日常清掃で取り除きます。清掃があまいと、空気または接触にて感染してしまう危険性があります。
これから増えてくる季節ですので、微熱や咳をしている方はマスクを着用してもらう方が無難かと思います。予防接種をされている方は、症状がだいぶ軽く出ることも多く、「検査で陰性だったよ!」と言われても薬の予防投与をされている場合は、罹っていたとしても陰性と出てしまうので要注意です!
ノロ:
接触感染予防が必要。便の取り扱いに注意が必要です。直接接触または器具や環境により間接的に接触することにより感染します。多くは、口や目からの感染(キズもあるかもしれませんが)です。大事なのは手洗い・手指消毒の徹底です。
抗生物質を使用されている方で、下痢や粘性の便が続く場合は、大腸内の細菌バランスが崩れ、偽膜性大腸炎という感染症の可能性があります。感染力が強いので、要注意です。疑われる場合は、かかりつけの先生にご相談ください。ご高齢の方や腎臓が悪い方、がんを患っている方に多いようです。
長くなってしまいましたが、ようは、「マスク」・「手洗い」・「うがい」ですね!
アルコールなどで「シュッ、シュッ」とする消毒もいいですが、やはり、石鹸と流水で「洗い流す」という意識で手洗いをされた方がいいかと思います。
また、普段のお掃除や尿や便で汚れてしまった際のご家庭でできる感染対策として、
「キッチンハイター(泡ではないもの)」を薄めて消毒薬をつくり、しっかりと拭き取ってください。
①普段のお掃除の場合:水500mlに対してハイターを約2ml(0.02%・200ppm)
②尿や便で汚れてしまった場合):水500mlに対してハイターを約10ml(0.1%・1000ppm)
*キャップ1杯はおおよそ5mlです。
*金属に使用し放置するとサビでしまうので、再度、拭き取ってください。
*衣類や寝具などが汚れてしまった場合は、②で10分程度浸しておくようにしてください。
*換気も忘れないようにしてください。
あと、マスクをする際は、しっかり鼻までしましょう!
少し面倒ではありますが、しっかりと対策をして、今年の冬も元気に過ごしていきましょう!