群馬県太田市の理学療法士による個別リハビリ中心のデイサービス、グッドデイズ太田の指出です。
リハビリをする時に、理学療法士や作業療法士から「もっと力を抜いてください」という言われることが多いと思います。
それは、力が入っていると、「関節を動かしたり」「筋肉をほぐしたり」「ストレッチしたり」することが効果的にできないからです。
力が入った状態で無理に動かすと関節や筋肉を痛めてしまう危険性もあります。
「リハビリで身体を壊す」
こんなことがあってはいけません。
なので、セラピストはみな、「力を抜いてください」というわけです。
しかし、
患者さんは、力を入れているつもりがない方がほとんどです。
「これ以上動かすと痛いかも」
「動かされるのが怖い」
「日常的に痛みがある」
などの理由で
「無意識」に力が入っている場合がほとんどだと思います。
「無意識」に入っている力を「意識して」抜くということは、ほとんどの方が上手くできません。
力を抜けば抜こうとするほど、意識して、逆に力が入ってしまいます。
そこで、「日常的に」、「リハビリが始まる前に」、
自然に力が抜けた状態を作るための練習や対策をされるといいでしょう。
力を抜こう、抜こう、とするのではなく、
・何も考えずに「ゆっくりと呼吸をする」
・無理のない範囲、痛くない範囲で、身体を大きく使った運動をする
・いわゆる副交感神経優位(リラックス)の状態をつくる習慣をつくる
・ゆっくりと温めのお風呂に入る
・寝る前はテレビやパソコン、読書はしない
・全身を使った軽い運動(ゆっくりとしたストレッチ)など
当施設でも、「力を抜いてください」と言いたくなる方が沢山いらっしゃいます。
そういう方の場合、私のリハビリの始まりは、呼吸練習から始めることにしています。
あと、気をつけていることは、
・患者さんの姿勢(ポジショニング)
・自分の姿勢(ポジショニング)
・触り方、動かし方(タッチ)
患者さんは自分の格好が安定していないと、自然と力が入ってしまいます。
セラピストの格好が安定しないと、患者さんを安定して動かすことができず、患者さんは無意識に力を入れてしまいます。
セラピストの触り方(タッチ)が悪いと、不快な刺激となり患者さんは無意識に力を入れてしまいます。
身体の力を抜くためには、
・セラピストがしっかりと気をつけること
・患者さんが日常的に気をつけること
が必要となります。
出来る限り効果的なリハビリを行うための参考になれば幸いです!