グッドデイズ太田の指出です。
今月も勉強会を開催させていただきました。
H30年10月23日(火)19:30〜(会場:グッドデイズ太田)
今回のテーマは、
「体幹−下肢機能の基礎」として、
・正しい姿勢をとる
・正しく歩く
ためには、どのような機能が必要か?ということを毎度おなじみではありますが、私、指出がお話させていただきました。
かなりざっくりとしたテーマではありましたが、リハビリを行う上で、「身体のつながり」を考えることはとても大切なことですので、姿勢や歩行と絡めながらお話させていただきました!
「個々の総和」が「全体」ではなく、
全体は個々の総和以上であり、個々だけでは理解することができない。
と言われており、実際の臨床でも、局所の機能が良くてもうまく動けないということはよく経験されることでしょう。ケガをしたところ、障害のある部位を治療したとしても、症状のないわずかな機能不全を放置しているがためにうまく動けないということも多いと思います。
どんな疾患や障害を見る上でも、抗重力位での活動を行うのであれば、「体幹−下肢の機能」を評価し、問題があれば修正する必要があります。
患者さんは「症状がある部位」が気になるものですが、治療者側は、
・機能を改善し症状を緩和するために
・今後、予想される症状を予防するために
「症状がある部位」の治療だけでなく、身体全体のバランスを考えていく必要があります。
マクロな視点、ミクロな視点の両面から身体全体を見て、姿勢や動きを調整していくことが大切です!
我々、リハビリ専門職は、「曲げて満足」、「鍛えて満足」、「歩けて満足」、「特殊手技を披露して満足」、「気持ちよさを提供して満足」の1歩先を目指していく必要があるはずです!
私が治療をする上で、機能的な面で考えることは、
1.関節可動域
正しい姿勢や動作を行うだけの可動域が確保できているか?そもそも硬かったら頑張っても無理でしょう。正しい動作を行うには不十分な可動域だが、「できてしまう」方もいらっしゃいます。これは、「代償」であり、どこかに負担をかけながら行っているということになります。
2.筋力
身体を支えるために十分な筋力(筋力を発揮するための可動域)があるか?
十分な可動域が確保されていても、身体を支えることができなければ、末梢での「力」を発揮することが難しい。見た感じ正しく動けていても、代償的な筋の働きが隠れていることが多い。
*もちろん、関節や筋が構造的に破綻(損傷)していたり、神経の麻痺がある場合はこの限りではありません。動くための手段としてあえて代償的な動作を取り入れます。
医療機関であっても、介護施設であっても、リハビリの目的が「歩行の獲得」という患者さんや利用者さんは多いと思いますので、「局所の関節、筋の働き」だけでなく、「身体のつながり」を理解することもとても大切なことだと思います!
以上、ご参加いただいた先生方!ありがとうございました!!!
次回は、11月20日(火)19:30〜の予定とします。
テーマ(仮):腰痛症及び骨盤周囲疾患のリハビリテーション
*変更になるかもしれません。
詳しくは、こちらから